Vine Linux 6.2 (Haut Bailly) について
Vine Linux 6.2 は Project Vine および多くの協力者によって開発が行われている Linux ディストリビューションです。
Vine Linux 6.2 は、前バージョン(Vine Linux 6.1 (Pape Clement)) の
メンテナンスリリース版で、仕様や構成は大きく変えずに多くの点が改良されています。
Vine Linux 6.2 は、Gnome デスクトップ環境を最小構成でインストールできる CD エディションと、
開発陣おすすめのパッケージをまとめた DVDエディションが提供されます。
どちらも USB メモリからインストーラを起動することもできます。
特別な理由がない限りDVDエディションを利用されることをおすすめします。
Vine Linux 6 の特徴
Vine Linux の基本的な特徴や開発方針、バージョン6における特徴や変更点などは 下記のページをそれぞれ参照してください。
Vine Linux 6.1 からの変更点
Vine Linux 6.2 では、Vine Linux 6.1に対して以下の変更が行われています。
パッケージのアップデート
- Kernel 3.4.65 に更新
長期サポートバージョンである 3.4.yに更新しました。
- Firefox 24.0 に更新
- Thunderbird 24.0 に更新
- Sylpheed-3.3.0 に更新
- LibreOffice 4.1.2 に更新
- CA Bundle の分離と更新
/usr/share/ssl から /etc/pki/tls に移動されました - その他各種パッケージ更新
パッケージの削除
- foomatic, hplip を CD 版から削除
Errata の適用
Vine Linux 6.2のリリースまでに発行されたErrataは予めすべて適用されています。
その他
- インストーラ収録のドライバ類を 3.4.65 に合わせて更新
- 一部RAIDコントローラ等を利用している場合にインストーラがクラッシュする問題を修正
主要パッケージバージョン
- kernel-3.4.65
- gcc-4.4.5
- binutils-2.22
- glibc-2.11.1
- Xserver 1.10.2
- Gnome-2.32.1
- Firefox-24.0
- Thunderbird-24.0
- LibreOffice-4.1.2
- Sylpheed-3.3.0
- gimp-2.6.12
- Ruby-1.8.7.370
- python-2.6.6
- perl-5.12.3
- MySQL-5.1.68
- postgresql-9.0.12
- bind-9.6.ESV.R8
- apache-2.2.25
- samba-3.5.22
- 等
注意
Kernel が 3.0.y → 3.4.y と大幅に大幅に更新されているため、 Vine Linux 6.1 では動作したハードウエアでもうまく動かない可能性もありますので、 ご注意ください。
収録ソフトウエアの更新により、 DVDエディションのメディアサイズがVine Liunx 6.1と比較して大きくなっています。 4GB程度のUSBメモリをご用意ください。(DVDは4.7GBのもので問題ありません)
Vine Linux 6 について
前バージョンおよび共通の情報については、 「Vine Linux 6 について」 および「Vine Linux 6.1 について」を参照してください。
システム要件
Vine Linux 6 は Intel 互換 CPU の 32 bit バージョンと、64bit バージョンが提供されます。
全パッケージが、i686アーキテクチャに最適化されています。このため Classic Pentium 以前のハードウエアでは動作しません。
また、PPC (PowerPC 搭載 Macintosh) バージョンはリリースしません。
i686 (32bit) バージョン
- CPU
-
i686の命令セットをもつ CPU (VIA C3 を除く Pentium III 以降を推奨)。
Gnome デスクトップを利用するなら 1GHz 程度が目安となります。
x86_64 (64bit) バージョン
- CPU
- 64bit 対応の AMD64 または Intel64 アーキテクチャのCPU (Athlon64,Phenom,Opteron,Core2,Core i7,i5,i3など) 。
i686、x86_64 共通
- メモリ
- 1GB以上推奨 (X 利用時)
- HDD
-
- 最小構成(ベースシステム)で 1GB 程度
- CD エディションフルインストールで 2GB 程度のインストール領域
- DVD エディションフルインストールで 12GB 程度のインストール領域
- 動作確認されたハードウエア
- http://trac.vinelinux.org/wiki/HardwareInformation/Vine6
サポート・免責
Vine Linux 6.2 は製品版と違い、サポートサービスを付属しておりません。
何らかの問題が起こった場合、質問などがある場合は、BTS や vine-users ML などへご投稿をお願いします。必要であれば、サポートサービスのみをご購入いただくことも可能です。
Vine Linux に含まれるソフトウエアに何らかの問題が発生した場合は、個々の問題に利用者ご自身で対応していただきます。Project Vine を含む開発者、販売者およびその他のいかなる関係者も一切の責任を負いません。 個々のソフトウエアのライセンスなどに問題が発生した場合は、それぞれのライセンスや契約に従ってください。