バグ報告への対応

時としてBTSやメーリングリストに自分が作成したパッケージのバグが報告される場合があります。このような場合は、以下の手順を参考に対処してください。

  1. レポートの担当者・状態を修正

    自分で対処する場合は、状態を“割当済み”に変更し、担当者を自分にしてください。

    時間がとれないなど何らかの理由で対処することが難しい場合は、他の開発者に相談してください。

    もし、バグ報告がメーリングリストに直接投稿されていた場合は、BTSで新たにレポートを作成します。

  2. バグの再現性を確認

    まず、その問題が自分の環境で再現するかを確認します。

    再現しない場合、バグ報告者に具体的な操作方法や設定について改めて確認します。可能であれば、他の開発者の環境でも再現性を確認してもらいます。

    バグ報告者の操作や設定が明らかに間違っている場合は、その対処方法を明示した上でレポートの状態を“却下”にしてください。

  3. バグの切り分け

    バグの再現性が確認できたならば、そのバグがパッケージングミスであるのか、パッチが原因であるのか、開発元のソースに由来するものなのか切り分けます。

    バグが開発元のソースに由来するものであった場合、可能であれば、既知のバグでないか確認の上、開発元にバグ報告を行ってください。(この際、修正パッチを提供すると喜ばれるかもしれません。)

  4. パッケージの更新

    SPECファィルやパッチに問題がある場合、修正してください。

    また、開発元から修正パッチを入手することができた場合は、そのパッチが適用できるようにSPECファイルを修正してください。

    この際、リリース番号を+1してパッケージを作成し、テストの上、パッケージをアップロードしてください。

    パッケージアップロードの旨を入力し、レポートの状態を“確認待ち”に変更します。

  5. バグ報告者のバグ修正確認報告

    バグ報告者からバグの修正を確認できた旨の報告があった場合、リリース済みVine Linux向けのmainパッケージであった場合は、状態を“errata 待ち”にします。それ以外のパッケージである場合は、状態を“完了”とします。

  6. errataの発行

    リリース済みVine Linux向けのmainパッケージであった場合は、Project Vineにerrataの発行を依頼してください。

    errataの発行が確認できたら、レポートの状態を“完了”とします。

BTSへの投稿は開発者用メーリングリストに転送されます

BTSへバグ等が報告された場合、開発者用メーリングリストにもその内容とレポートへのリンクが送信されます。この際、[VineSeed:メールの通し番号]の後に[BTSプロジェクト識別子:バグID]のような文字列が付加されます。開発者用メーリングリストでバグ等の報告に気づいた場合は、開発者用メーリングリストへの直接の投稿なのか、BTSへの投稿なのかに注意してください。

表 5-1BTSプロジェクト識別子の種類
BTSプロジェクト識別子 目的
VineLinux Vine Linuxに関するバグの報告を受け付けます。
wishes Vine Linuxに関する要望を受け付けます。